高温多湿な日本の夏において、除湿機の必要性を感じる人が増えています。
その一方で、「エアコンの除湿機能で十分なのでは?」「電気代が気になる」などの声もあり、除湿機の購入に踏み切れない人も。
現在、除湿機市場でシェア上位を誇るのはシャープ、パナソニック、アイリスオーヤマ、コロナの4メーカー。本記事ではその中でも、シャープ除湿機の情報を掘り下げて掲載しています。
商品の購入を検討するときは総合的に判断する必要があるため、良い口コミや評判だけではなく、悪い評価も含めた情報を得るのが大事です。
特徴やデメリットを十分に把握できれば、後はお財布との相談。シャープ除湿機の価格や電気代を算出しているので、計画性を持った購入検討にお役立てください。
シャープ除湿機の良い口コミ&評判
梅雨時期や雨の日は、部屋干しした洗濯物がなかなか乾かず、生乾きの嫌な匂いがストレスに感じる人は多いのではないでしょうか。
シャープ除湿機なら、このような悩みやストレスを一網打尽。「購入して良かった」「カラッとして快適」など、除湿機購入を迷っている人の背中を押すような口コミが多く見られます。
おすすめ
違うメーカーの除湿機は持ってたのですが、生乾きの匂いが気になり、妹に勧められて買いました。
今までの除湿機は何だったのか、比べ物にならないぐらい良く乾きます。もっと早く買うべきでした。雨の日もじめじめせず快適に過ごすことができます。スゴイ量の水がでますよ。是非おすすめします。
よく乾く
洗濯乾かすのに重宝してます。重たいですが性能はいいです。匂いもしないのでよい。
思っていたより断然静か
購入前にレビューを読み漁り、覚悟して購入しましたが実際使用してみて、思っていたより断然静かであることに驚きました。
タンクに水滴が溜まる音が聞こえるくらいです。
通常の除湿運転で稼働中、真横で寝れます。
快適
どこから こんなに取れたの?と不思議になるくらいタンクにお水が溜まります。
部屋はカラッとしてホントに快適〜!
ニオイが軽減された
プラズマクラスターを使っていると、部屋干し臭さ、カビ臭さが軽減されていいです。
口コミ引用元:Amazon.co.jp
シャープ除湿機の悪い口コミ&評判
シャープ除湿機の悪い口コミには、重さや音、パワーに対する否定的な意見がありました。
ただし、重さや音については、感じ方に個人差があるため、鵜呑みにしてしまうのは早計です。
悪い口コミや評判は、購入前に必ずチェックすべきポイントと捉えて見てみましょう。
故障した
半年程で、エラーが頻発して、修理しようとするも、電源抜いて放置すると直るの繰り返し、購入から一年+数日で完全に壊れので有償修理になってしまった。
音がうるさい
コンプレッサーがうるさく、床に振動が響きます。一定速だから仕方ありませんが、除湿(自動)でオンオフを繰り返す際、コンプレッサーが止まる音(ドン)は寝ていても気になります。
思っていたより重い
私が思っていたよりも重たいです。除湿や乾燥は問題なし。主に浴室で衣類乾燥として使っています。
満水になると更に重たくなるので台車に乗せて使おうか考え中。
パワー不足
狭い部屋にはよいですが、最大除湿可能能力に近い広い部屋にはいまいちパワー不足です。そういうところは除湿にも時間がかかります。 パワー重視の方はひとつ大きい方を買った方がいいと思います。
スイング機能がない
スイング機能が無いことに購入後に気づいて、以前、使用していたシャープの除湿機は、スイング機能があったので、狭い範囲でも短時間で湿気を吸い込んでいたので、スイング機能はあった方が良かったです。
口コミ引用元:Amazon.co.jp
シャープ除湿機の電気代
製品名 | 消費電力(50Hz/60Hz) | 1時間あたりの電気代 | 24時間の電気代 | 毎日24時間使用を1ヵ月(30日)行った場合の電気代 |
---|---|---|---|---|
CV-L120 | 265W/290W | 8.21円/8.99円 | 197円/215.7円 | 5,910円/6,472円 |
CV-RH140 | 275W/295W | 8.52円/9.14円 | 204.4円/274.3円 | 6,134円/8,229円 |
CV-R71 | 175W/190W | 5.42円/5.89円 | 130円/141.3円 | 3,902円/4,239円 |
機種によって、定格除湿能力(1日に除湿できる水の量)や除湿可能面積などが違いますが、梅雨や長雨の時期に丸1日使い続けても、缶ジュース1~2本分ほどの電気代で済みます。
1日中つけっぱなしを1ヵ月続けると電気代は高くなるものの、この計算はあくまでも除湿機を最大限使用した場合。これよりも高くなることはない、という参考値としてご覧ください。
なお、シャープ除湿機の電気代は、下記の計算式によって算出しています。他社メーカーの除湿機と電気代を比較したいときにも、簡単に算出が可能ですのでご利用ください。
消費電力(ワット数)÷1000×¥31=1時間あたりの電気代 |
シャープ除湿機の価格・値段
現在のシャープ除湿機の販売価格は、次のとおりです。
シャープ除湿機は、製品名にCVと入っているのが衣類乾燥除湿機(冷風機能搭載(CM)や、除加湿・空気清浄機能(KI)もあり)。除湿方式や機能などの違いで価格が変わりますが、よく分からない人は、数字が大きいほど除湿能力が高くなり、価格も高額になると覚えておくと良いでしょう。
CV-L120の場合、除湿能力はシャープ除湿機でちょうど中間になります。
安い除湿機は除湿機能が期待以下であったり、タンクが小さくてすぐに満水になるなど、使い勝手に不満を感じやすい場合も。反対に高額になると初期費用がかかりすぎたり、必要のない機能が搭載されているなど、購入自体に躊躇いが生じるかもしれません。
その点で、CV-L120はほしい機能と価格のバランスに優れたタイプといえます。
シャープ除湿機の機能&効果
シャープ除湿器は種類が多くて、どれを選べば良いのか分からないという人のために、シャープ除湿器機の主な除湿方式や機能をご紹介します。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握し、自分に合った除湿機はどれか考えながら読み進めてみてください。
ヒーター不使用で節電できるコンプレッサー式
CV-L120を始め、歴代のシャープ除湿機に多く採用されているのがコンプレッサー式。エアコンと同様に、室内の湿った空気を取り込んで冷やし、結露させる仕組みで、湿気を水に変換して取り除きます。
また、大きなメリットとして、ヒーターを使っていないので、電気代を抑えた利用が可能な点があります。
シャープの除湿機の除湿方式は大きく分けて以下の3点。それぞれの特徴やメリット・デメリットを簡単にご紹介します。
除湿方式 | 特徴 | 消費電力 | 運転音 | 大きさ(サイズ) |
---|---|---|---|---|
コンプレッサー式 |
|
低め | 大きめ | やや大きめ |
デシカント式 |
|
高め | 小さめ | 小さめ |
ハイブリッド式 | コンプレッサー式とデシカント式のメリットを兼ね備えている | ヒーター使用時は高め | コンプレッサー使用時は大きめ | 大きめ |
1年中使えるハイブリッド式
ハイブリット式は、コンプレッサー式とデシカント式の両方は搭載されており、季節に応じて適切な除湿方式を自動で利用できます。
シャープ除湿機では、CV-RH140、CV-PH140、CV-NH140が対応機種。
洗濯物が多いご家庭の場合、冬の時期の衣類乾燥に悩むケースが多いですが、ハイブリット式なら多湿な夏は除湿をメインに、冬は衣類乾燥をメインにと使い分けが可能です。
CV-RH140の場合、梅雨時の洗濯物(2㎏)は64分、冬は80分で衣類乾燥が完了するパワフルさとなっています。
除菌しながら生乾き臭などを抑えるプラズマクラスター
シャープ除湿器には、全機種にSHARP独自の空気清浄技術であるプラズマクラスターが搭載されています。プラズマクラスターとは、発生させたイオンが菌やカビなどが持つイオンを結合し、水素原子を抜き取ることで作用を抑制するもの。
これにより、シャープ除湿機の使用によって、空気清浄や除菌だけではなく、部屋干しの生乾き臭を抑えられます。「臭い戻り防止モード」に設定しておけば、すぐに取り込みができない場合でもイオンが発生し続けるので、洗濯物が乾燥した後に嫌な臭いが付着することもありません。
水捨ての手間が省ける24時間連続排水
除湿機の使用で面倒に思うことといえば、タンクに溜まった水の排水ではないでしょうか。満杯になると除湿機の運転は自動的に停止してしまうため、定期的に捨てる必要があります。
タンクの容量にもよりますが、梅雨時など多湿な時期では1日2~4回の排水が必要になるケースも。こまめに排水ができれば問題ありませんが、ズボラで楽をしたいという人や、長時間家を空けやすい人にはネックとなる部分です。
そのような悩みを回避できるのがシャープ除湿機。背面の連続排水穴にホースをつなぐだけで、タンクに溜まった水の排水が行えます。湿気のこもりやすい洗面所や洗濯ルームであればお風呂場に、リビングならベランダや庭へホースを出しておくだけで、排水の手間なく除湿機の使用が可能です。
素早く乾かせる広角ワイドルーバー
今や、除湿機は除湿するだけではなく、衣類乾燥ありきで購入する人がほとんど。その場合、必ずチェックしたいのが送風機能です。
送風の向きや角度を調整できれば、洗濯物の干し方や量に合わせて除湿された風を送れます。CV-RH140の場合、吹き出し口より前方約50cmでは165㎝に及ぶワイド送風、洗った靴を床に並べてそのまま乾かせる下向き送風など多様のモードの選択が可能。
機種によっては送風範囲が異なるため、自宅での使い方に合ったタイプを選ぶのが良いでしょう。
たとえば、CV-L120は左右に大きくスイングする機能はありませんが、天井付近から下方まで縦幅約190cmの範囲で上下に送風するため、丈の長い衣類や2段干しを行うのであれば十分な効果が期待できます。
シャープ除湿機のQ&A
電化製品を使用する上で、不安に思うのが火災事故などの発生ではないでしょうか。シャープ除湿機はリコール対象機種となったケースはあるのか気になる人は多いでしょう。
シャープ除湿機の購入前に、知っておきたい内容を含めたよくある質問と回答をご紹介します。
リコール機種はどれ?
シャープでは、ホームページにて重大製品事故情報一覧を公表しています。その中で、除湿機が該当するケースは2件ありました。
日付 | 機種 | 概要 |
---|---|---|
2010年11月5日 | DW-L10SX |
|
2011年5月21日 | DW-S101W-H |
|
参照:シャープ
このような情報が公表されていると、製品の安心感やメーカーへの信頼につながります。
なお、経済産業省のリコール情報には、シャープ除湿機は含まれていません。
タンクは単品で買える?
除湿機のタンクは、シャープの公式通販サイトで購入できます。
タンクを購入の場合は、必ず対応する製品一覧を確認し、本体型番記載があるものを購入してください。
シャープ除湿機は狭い部屋で効果を発揮
シャープ除湿機は他社の大手電機メーカーと比べて、価格が高すぎることはなく、除湿方式や除湿能力などによって価格の幅があるため、自分に合ったものを選びやすいメリットがあります。
一人暮らしならA4サイズの設置面積で、狭い場所にも置きやすく、価格も手ごろなCV-J71やCV-L71がおすすめ。
シャープ独自のプラズマクラスター搭載で、部屋干しの生乾き臭にも悩まされることはありません。
これまで除湿機は必要ないと思っていた人でも、一度使ってみるとその快適さに手放せなくなるとのこと。
部屋が多湿だと、衣類が乾かない、フローリングの床がベタベタするなどの不快に悩まされるだけではなく、熱中症の原因にもなります。除湿をして快適な湿度を保つことで、熱中症の危険を下げられるのであれば電気代も必要経費といえるでしょう。