デロンギのマグニフィカSは、豆から抽出まで自動で行える便利な全自動コーヒーマシンですが、抽出ユニットの掃除だけはユーザーが定期的に行う必要があります。
抽出ユニットはコーヒー粉を受け止め、圧をかけて抽出する中心部なので、汚れを放置すると味のにごりや抽出不良につながりやすくなります。
一方で、外し方や戻し方を間違えると「取れない」「はまらない」「赤いボタンが戻らない」といった不安が出やすい部品でもあります。
この記事では、デロンギマグニフィカSの抽出ユニットを掃除するときの頻度、手順、洗剤を使わない理由、戻らないときの対処まで、家庭で迷わず進められる形で整理します。
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デロンギマグニフィカSの抽出ユニット掃除で迷うポイント8つ
最初に、抽出ユニット掃除で多くの人が迷う部分をまとめて確認しておくと、作業中の不安をかなり減らせます。
掃除頻度は週1回が目安
マグニフィカSの抽出ユニットは、毎日使う家庭なら週1回を目安に水洗いしておくと清潔に保ちやすくなります。
抽出ユニットには細かいコーヒー粉や油分が少しずつ残るため、カス受けだけを捨てていても内部の汚れは別にたまります。
使用回数が多い家庭では、週1回にこだわりすぎず、粉っぽいにおいや抽出の違和感が出た時点で早めに掃除するのが安心です。
| 使い方 | 掃除の目安 | 見直すサイン |
|---|---|---|
| 毎日1杯 | 週1回程度 | 粉の残り |
| 毎日数杯 | 週1回以上 | 湿ったカス |
| 週末だけ | 使用後に確認 | におい |
| 久しぶり | 使用前に確認 | 固着感 |
電源ボタンでオフにする
抽出ユニットを外す前には、本体正面の電源ボタンで電源をオフにすることが大切です。
マシンは電源オフの動作の中で抽出ユニットを取り外しやすい位置へ戻すため、途中で主電源を切ると位置がずれることがあります。
作動音が止まり、ランプの状態が落ち着いてから扉を開けると、無理な力をかけずに取り外しやすくなります。
水タンクを外して扉を開く
マグニフィカSでは、右側の水タンクを取り外すと、奥に抽出ユニットのふたが見える構造になっています。
水タンクが入ったままでは作業スペースが狭く、ふたや本体側に無理な力をかけやすくなります。
水タンクを外したら、抽出ユニットふたの取っ手をゆっくり動かし、内部の向きと位置を確認してから作業を進めます。
赤いボタンをつまんで引く
抽出ユニットは、左右の赤いボタンをしっかりつまみながら手前へまっすぐ引き出します。
片側だけを押したり、斜め方向へ引いたりすると、引っかかりが出て取れにくくなります。
正しい位置に戻っている状態なら、極端に強い力を入れなくても抜けるため、固い場合は無理にこじらないことが重要です。
流水で粉だけを落とす
取り外した抽出ユニットは、主に上部のフィルター部分やレバー周辺に残ったコーヒー粉を流水で洗い流します。
水を当てる場所は、粉がたまりやすい金属フィルター周辺、カスを払い落とす動作に関わるすき間、底側のくぼみを中心にします。
掃除の目的は新品のように脱脂することではなく、抽出に邪魔な粉や汚れを落として動きを保つことです。
洗剤は使わない
抽出ユニットの掃除では、食器用洗剤、研磨剤、漂白剤、食器洗浄機を使わないのが基本です。
フィルターに残るコーヒー由来の油分は金属臭を抑える役割もあるため、強く洗い落としすぎるとかえって味の違和感につながる場合があります。
特に食洗機や熱湯は、樹脂パーツの変形や動作不良につながるおそれがあるため避けたほうが安全です。
- 食器用洗剤は使わない
- 研磨剤は使わない
- 漂白剤は使わない
- 食器洗浄機は使わない
- 熱湯洗いは避ける
PUSHを押して戻す
洗った抽出ユニットを戻すときは、本体受け部に合わせて差し込み、PUSHと書かれた位置をカチッと音がするまで押します。
浅く入っただけでは、ふたが閉まりにくかったり、次回の起動時にエラーにつながったりすることがあります。
押し込むときは斜めにねじ込まず、レールに沿わせるようにまっすぐ入れると失敗しにくくなります。
赤ボタンの戻りを確認する
取り付け後に左右の赤いボタンが凹んだままになっている場合は、抽出ユニットが正しく固定されていない可能性があります。
そのままふたを閉じて使おうとせず、いったん取り外してからもう一度差し込み直すほうが安全です。
最後に水タンクを戻し、ふたが自然に閉まるかを確認すると、掃除後のトラブルを防ぎやすくなります。
外し方で詰まる前に知っておきたい準備
抽出ユニットの掃除は、洗い方よりも外す前の準備で失敗が起こりやすい作業です。
ランプ消灯を待つ
電源をオフにした直後は、内部で洗浄や位置戻しの動作が行われていることがあります。
このタイミングで扉を開けようとすると、抽出ユニットが中途半端な角度で止まっていて取り出しにくいことがあります。
まずは作動音が止まり、ランプの点滅や点灯が落ち着くまで待ってから水タンクを外します。
- 電源ボタンを押す
- 作動音を待つ
- ランプを見る
- 水タンクを外す
- 扉を開ける
主電源を先に切らない
背面の主電源スイッチを先に切ると、抽出ユニットが取り外せる定位置に戻らないまま停止することがあります。
掃除を始めたい気持ちがあっても、最初に押すのは正面の電源ボタンだと覚えておくと混乱しません。
主電源を切る必要がある作業と、電源ボタンでオフにする作業を分けて考えると、抽出ユニット掃除の失敗を避けやすくなります。
| 操作 | 抽出ユニット掃除での扱い | 注意点 |
|---|---|---|
| 正面の電源ボタン | 先に使う | 位置戻しに関係 |
| 背面の主電源 | 先に切らない | 途中停止に注意 |
| 電源プラグ | 急に抜かない | 位置ずれに注意 |
| 水タンク | 電源オフ後に外す | 作業スペース確保 |
置き場所を確保する
抽出ユニットは水で濡れるため、取り出した後に置く場所を先に用意しておくと作業がスムーズです。
キッチンペーパーや清潔なふきんの上に置けば、シンクまわりでぶつけたり落としたりするリスクを減らせます。
細かい部品を外す作業ではありませんが、赤いボタンや可動部に強い衝撃を与えないように扱うことが大切です。
水洗いで味を落とさない掃除のコツ
抽出ユニットの水洗いは、強くこすってピカピカにするより、粉を落として自然に乾かす意識で行うほうが向いています。
粉を狙って流す
流水を当てるときは、金属フィルターの表面だけでなく、粉が引っかかりやすい溝やレバー周辺も確認します。
コーヒー粉は乾くと固まりやすいため、軽く水を当てながら指で流れを作ると落としやすくなります。
本体内部に残った粉は抽出ユニットとは別に、付属ブラシや固く絞ったふきんで取り除くと清潔に保ちやすくなります。
- 金属フィルター周辺
- カス払いのレバー周辺
- 底側のくぼみ
- 本体内部の粉
- 扉まわりの粉
こすりすぎを避ける
抽出ユニットにたわしや研磨面のあるスポンジを使うと、樹脂や金属面を傷つける原因になります。
傷に粉や油分が入り込むと、かえって汚れが残りやすくなるため、基本は流水と軽い指洗いで十分です。
汚れが気になる場合でも、力で落とすのではなく、少し時間をかけて水でふやかしてから流すほうが安全です。
| 道具 | 向き不向き | 理由 |
|---|---|---|
| 流水 | 向いている | 粉を落とせる |
| 指洗い | 向いている | 力を調整できる |
| 柔らかい布 | 部分的に可 | 水気を取れる |
| 硬いたわし | 避ける | 傷がつきやすい |
| 研磨剤 | 避ける | 表面を傷める |
しっかり乾かす
水洗いした抽出ユニットは、表面の水を軽く切ってから風通しのよい場所で乾かします。
濡れたまますぐに戻すと、本体内部に余分な水分が入り、粉の付着やにおいの原因になりやすくなります。
急いでいる場合でも、熱風や直火で乾かすのではなく、清潔な布で軽く水気を取る程度にとどめるほうが安心です。
戻し方で故障を防ぐ確認ポイント
抽出ユニット掃除の最後で大切なのは、元の場所に入ったように見えるかではなく、正しく固定されているかを確認することです。
レールに沿わせる
抽出ユニットを戻すときは、本体側の受け部に対してまっすぐ差し込みます。
少しでも斜めになっていると、奥まで入らずにPUSHを押しても固定されないことがあります。
入れにくいときは力を増やすのではなく、いったん引き抜いて向きとレバー位置を確認します。
- 向きを確認する
- 水平に差し込む
- 途中でねじらない
- 奥で止まったら確認する
- 無理に押し込まない
PUSHの音を聞く
正しく差し込めたら、PUSHの位置を指でしっかり押して、カチッという固定音を確認します。
音がしない場合や押し込んだ感触が弱い場合は、ユニットが奥まで入っていない可能性があります。
ふたが閉まりそうに見えても、固定が甘いまま運転すると内部でずれが起こる可能性があるため、音と手応えを確認します。
赤ボタンを確認する
抽出ユニットを戻したあとは、左右の赤いボタンが自然に戻っているかを見ます。
赤いボタンが凹んだままなら、固定が不十分なので、使う前に取り付け直します。
扉と水タンクも無理なく戻るかを見れば、掃除後の装着ミスに気づきやすくなります。
| 確認場所 | 正常な状態 | 異常のサイン |
|---|---|---|
| PUSH部分 | カチッと固定 | 手応えが弱い |
| 赤いボタン | 自然に戻る | 凹んだまま |
| ふた | 自然に閉まる | 浮く |
| 水タンク | すっと入る | 引っかかる |
取れない・戻らないときの対処
抽出ユニットの掃除で困りやすいのは、力を入れても外れないときや、洗ったあとにうまく戻らないときです。
取り外せない
抽出ユニットが取り外せない場合は、まず正面の電源ボタンでオフにしたかを確認します。
電源が入ったまま、または電源オフの動作が完了する前に開けると、ユニットが取り外せる位置に来ていないことがあります。
無理に引っ張ると破損の原因になるため、いったん水タンクやトレイを正しく戻し、電源を入れ直してから再度オフにする流れで位置を整えます。
縦向きで止まる
抽出ユニットが縦に近い角度で止まっている場合は、取り外し位置に戻っていない状態です。
この状態では赤いボタンを押しても抜けにくく、力で外そうとすると本体側を傷める可能性があります。
いったん背面の主電源を入れ直し、正面の電源ボタンで起動と停止を行い、動作音が止まってから扉を開けると戻る場合があります。
| 状態 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 縦向き | 位置戻り前 | 電源操作をやり直す |
| 斜めで固い | 途中停止 | 無理に引かない |
| 赤ボタンが押せない | 角度不良 | 起動後に停止する |
| 何度も直らない | 認識不良 | サポート相談 |
動きが固い
抽出ユニット上部の銀色フィルター部を押したときに動きが固い場合は、可動部の滑りが悪くなっている可能性があります。
公式FAQでは、動きが悪い場合に抽出ユニット用グリースの塗布が案内されています。
市販のワセリンで代用できる場合もありますが、食品に関わる部品なので、基本は専用品を使うほうが安心です。
- 銀色フィルターの動き
- レバーの重さ
- 引っかかる感触
- 戻りの弱さ
- 異音の有無
日常のお手入れと抽出ユニット掃除の違い
マグニフィカSは電源オンオフ時に内部洗浄を行いますが、それだけで抽出ユニットの汚れが完全に消えるわけではありません。
自動洗浄は内部のすすぎ
電源オンや電源オフ時の自動洗浄は、本体内部の通り道をお湯ですすぐための動作です。
抽出口や内部経路の衛生維持には役立ちますが、抽出ユニットに付着した粉を目で見て取り除く作業とは役割が違います。
自動洗浄があるから掃除しなくてよいと考えるより、日常のすすぎと週1回の取り外し洗いを分けて考えると管理しやすくなります。
- 自動洗浄は経路のすすぎ
- 抽出ユニット掃除は粉の除去
- カス受け掃除は廃棄物の処理
- 除石灰は水あか対策
- 本体内部清掃は粉の除去
カス受け掃除とは別物
カス受けにたまるコーヒーカスを捨てても、抽出ユニットの内部や周辺に残った粉までは取り切れません。
カス受けは使用頻度に応じてこまめに空にし、抽出ユニットは別スケジュールで水洗いする必要があります。
両方を同じタイミングで確認する習慣を作ると、掃除忘れやにおいの発生を防ぎやすくなります。
除石灰とは目的が違う
除石灰は、水に含まれるミネラル分が内部に付着するのを落とすためのメンテナンスです。
抽出ユニット掃除は、コーヒー粉や油分の残りを落とすための作業なので、除石灰剤を抽出ユニットに使う必要はありません。
それぞれ目的が違うため、ランプの案内や取扱説明書の手順に合わせて別取扱説明書の手順に合わせて別々に行うことが大切です。
| お手入れ | 目的 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 自動洗浄 | すすぎ | 内部経路 |
| カス捨て | 廃棄 | カス受け |
| 抽出ユニット掃除 | 粉の除去 | 抽出部 |
| 除石灰 | 水あか対策 | 水経路 |
清潔な抽出ユニットで味と機械を守ろう
デロンギマグニフィカSの抽出ユニット掃除は、正面の電源ボタンでオフにしてから、水タンクを外し、赤いボタンをつまんで引き出す流れが基本です。
洗うときは、洗剤や食器洗浄機を使わず、流水でフィルター部分やレバー周辺のコーヒー粉を落とします。
戻すときは、PUSHの位置をカチッと音がするまで押し、赤いボタンが凹んだままになっていないかを確認します。
取れないときや縦向きで止まっているときは、無理に引っ張らず、電源操作で位置を戻してから再度試します。
週1回を目安に抽出ユニットを掃除しておけば、味のにごりや抽出不良を防ぎながら、マグニフィカSを気持ちよく使い続けやすくなります。
毎朝挽きたての美味しいコーヒーが楽しめる

